焦点距離と開放値って何?レンズに書いてある数字の意味

普女

一眼カメラのレンズに12-100㎜とかf4.0とかっていう数字がありますよね?あれって何なんですか?


me(青)

12-100㎜っていう部分が焦点距離で、f4.0っていうのが開放値ですね


困女

んーっと・・・もう少し詳しく教えてもらえると。。。

一眼カメラのレンズに書いてある、あの数字って何?

一眼カメラを使っていると耳にする専門用語に「焦点距離」と「開放値」があります。これがレンズに書いてある、あの数字です。



レンズに書いてある数字の代表がこの2つだと思います。焦点距離と開放値、そして他にもメーカーごとに色んな文字が前後にくっついていますよね。

レンズには色んな数字や英文字が書いてありますが、今回は初心者さんがわかりやすいように、焦点距離と開放値に的を絞って解説しようと思います。混乱してしまっては意味が無いですからね!

焦点距離と開放値って何?

焦点距離と開放値と言われても、最初は何のことかサッパリですよね?

焦点距離って?

焦点距離とは、ピントを合わせた時のレンズの中心点からセンサー(映像素子)までの距離の事を言います。

開放値って?

開放値を知るためには、まず「絞り」を知らなくてはいけません。

「絞り」とは、カメラのレンズ内にある部品です。薄い金属の羽が合わさって出来た、瞳のような構造の部品が絞りです。この金属の羽の角度を変える事で、レンズ内に入ってくる光の量を調節しています。

どれだけの光の量をレンズ内に取り込めるかを示しているのが「開放値」です。ちなみに開放値は「F値」とも言います。レンズに書いてある開放値(F値)の数字が小さければ小さいほど、多くの光を取り込むことが出来ます。

焦点距離とセンサーサイズと被写体の関係性

一眼カメラを使っていると「35㎜換算で〇㎜」といった言葉を目にする事はありませんか?これはセンサーサイズの違いによって、同じレンズを使っても撮影できる範囲が変わってくるためです。
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焦点距離50㎜のレンズをフルサイズのセンサーに付けて被写体を撮影する場合が上記の図で、下記の図が同じレンズをAPS-Cのセンサーに付けて、フルサイズ機と同じ画角で撮影をしたい場合です。

フルサイズのセンサーとAPS-Cのセンサーで、同じレンズを使って同じような画角の写真を撮りたいと思ったら、被写体とレンズの距離が変わってくるのがわかるでしょうか?

焦点距離はレンズの中心点からセンサーまでの物理的な距離の事なので、レンズが同じならセンサーサイズが違っても焦点距離が変わる事はありません。

ただ、センサーサイズが小さくなると、同じレンズを使ってもフルサイズのセンサーと同じ距離感で同じ画は撮れない為、35㎜換算と言った計算が必要になってきます。

簡単!35㎜換算の計算方法

「35㎜換算」というと難しく感じるかもしれませんが、計算方法は簡単です。

APS-Cだと大体1.5倍~1.6倍、マイクロフォーサーズだと大体2倍の計算で35㎜換算となります。

つまり、焦点距離50㎜のレンズだと、APS-Cでは50㎜×1.5=75㎜、マイクロフォーサーズでは50mm×2=100㎜という計算になります。

APS-Cはメーカーによって少し倍率が違っていますが、大体1.5倍と考えておけば計算しやすいでしょう。

まとめ

・焦点距離はレンズの中心点からセンサーサイズまでの距離
・センサーサイズによっては35㎜換算をする
・開放値(F値)は取り込める光の量のこと

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