買うならどれ?一眼レフカメラ、ミラーレス一眼カメラの選び方

幼稚園や小学校の運動会でも、パパママがデジタル一眼カメラを持っているのが普通になりつつありますね。あっちを見ても、こっちを見ても、良いカメラをお持ちのパパママがたくさん。

SNSなどでも老若男女問わず、色んな年代の方が素敵な写真をアップされています。

最近では初心者でも使いやすいカメラや、予算に応じた機材の選択肢も増えていますね。そのためデジタル一眼カメラを手にするハードルが以前よりもずっと下がっているように感じます。

とはいえ、これからデジタル一眼カメラを手にしようと考えている方にとっては、どのカメラを選んで良いのか迷ってしまう程のラインナップの豊富さでもあります。

そこで今回は、これからデジタル一眼カメラを手にしようと考えている方のために、デジタル一眼カメラを選ぶ際のポイントを挙げていきます。

〇ポイント1 一眼レフカメラかミラーレス一眼カメラか

デジタル一眼カメラには一眼レフカメラとミラーレス一眼カメラの2種類があります。まず、一眼レフかミラーレス一眼かで迷う方も多くいるでしょう。

一眼レフカメラとミラーレス一眼カメラの違い

ミラーの有無

一眼レフカメラには、光を反射するミラーが内蔵されています。レンズで見たそのままを光学ファインダーに表示するので、レンズからファインダーまでの映像の表示にタイムラグが発生しません。ミラーが内蔵されている分、カメラのサイズが大きく重くなる傾向にあります。

一方、ミラーレス一眼カメラはミラーが内蔵されていないカメラです。ミラーが内蔵されていないので、レンズから入ってきた光を電気信号に変えて電子ビューファインダーや液晶モニターに映す構造になっています。そのため一眼レフカメラと比べると、レンズからファインダーまでの映像の表示に多少のタイムラグが発生する事があります。ミラーが無い分、サイズや重量は小さく軽量化されている傾向にあります。

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ファインダーの違い

一眼レフカメラとミラーレス一眼カメラでは、ミラーの有無という構造の違いからファインダーにも違いがあります。

一眼レフカメラ    :光学ファインダー(OVF)
ミラーレス一眼カメラ :電子ビューファインダー(EVF)

一眼レフカメラはミラーから反射された映像をそのまま映す「光学ファインダー」、ミラーレス一眼カメラは光を電気信号に変えた映像を映す「電子ビューファインダー」となっています。

また、ミラーレス一眼カメラの入門機(初心者用)にはファインダーの付いていない機種もあり、液晶モニターを見ながら撮影をするタイプが多くあります。ファインダーがあるメリットは太陽の光などに影響されず、被写体をファインダーで見る事ができる点です。液晶モニターは太陽の光の下で反射して見づらくなる事もあるので、ファインダーがある方が良いなと思うのであればファインダーの付いたカメラを選びましょう。

ちなみに、ミラーレス一眼カメラは常に電子ビューファインダーや液晶モニターを使って撮影をするので、一眼レフカメラと比べるとバッテリーの消耗が早くなってしまう傾向があります。

イメージセンサーのサイズ

一眼レフカメラとミラーレス一眼カメラでは、イメージセンサーのサイズに違いがあります。

一眼レフカメラ    :フルサイズとAPS-Cサイズ
ミラーレス一眼カメラ :フルサイズから小型サイズのセンサーまで様々

一眼カメラのイメージセンサーは大型サイズのセンサーが使用されていますが、ミラーレス一眼カメラのイメージセンサーは機種によってフルサイズ、APS-C、マイクロフォーサーズetcと幅広くなっています。

以前であればフルサイズセンサーが搭載されたカメラを選ぶなら、一眼レフ一択!!という感じでした。しかし、最近ではミラーレス一眼にもフルサイズセンサーを搭載した機種が続々と出ています。

〇ポイント2 センサーサイズを考える

一眼レフカメラとミラーレス一眼カメラの違いでも挙げた、センサーサイズ。デジタル一眼カメラが欲しいと思っている人の多くは、このセンサーサイズによる写真の出来に理由があると言えます。

ちなみに、あなたはどうしてデジタル一眼カメラが欲しいのでしょうか?

ボケ感のある写真が撮りたい、綺麗な写真が撮りたい。スマホのカメラも十分綺麗だけど、もっと綺麗な写真を撮りたい。こういった理由でデジタル一眼カメラが欲しいのではないでしょうか?

これらの望みを叶えてくれるのが、センサーサイズの大きさになります。

最近はスマホでも高性能なカメラを搭載していますが、デジタル一眼カメラと比較すると、センサーサイズの大きさは一目瞭然です。比較した図を見てもらえれば、わかりやすいでしょう。


1/2.3型というのがスマートフォンに搭載されているセンサーサイズです。

センサーサイズは大きいほど、画質や表現力が良くなります。ただ、センサーサイズが大きくなるほど高価になりますし、カメラのサイズも大きくなる傾向があります。(中にはコンパクトなミラーレス一眼カメラでもフルサイズセンサーを搭載しているものもあります)

やはりフルサイズのセンサーが良いのかな・・・と思うかもしれませんが、APS-Cやマイクロフォーサーズでも画質や表現力がフルサイズと比べて格段に落ちるなんてことは無く、素晴らしい写真はいくらでも撮れます。この辺りは予算や自身の使用用途、今後の買い替え予定などと照らし合わせながら選ぶと良いでしょう。

将来的にフルサイズセンサーのカメラを購入する予定があるのであれば、最初からフルサイズセンサー搭載のカメラを選択した方が、結果的にコストパフォーマンスは良くなります。

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〇ポイント3 レンズを考える

そして、カメラを選ぶ時に気にしなくてはいけない事の1つがレンズのラインナップ。

レンズ交換はデジタル一眼カメラの醍醐味と言っても過言ではありません。最初は良い写真が撮れたらいいな~と思って始めたカメラ・・・だんだんと色んなレンズが欲しくなってくるものです。

ラインナップの豊富さは、現時点では一眼レフカメラの方が優位です。ミラーレス一眼カメラは歴史が一眼レフより浅いので仕方がない部分は有りますが、現状のミラーレス一眼カメラの成長速度を考えると、今後増えていく事も期待できるかもしれません。とはいえ、やはり一眼レフカメラのレンズラインナップの豊富さには、まだまだ及ばないのが事実です。

では、ミラーレス一眼カメラのレンズにメリットが無いかというと、そんな事はありません。基本的なレンズのラインナップはありますし、本体同様にコンパクトで軽量に作られているといったメリットがあります。

ちなみに、レンズには規格があり、ひとくちに一眼レフカメラといってもフルサイズかAPS-Cかで使用できるレンズは違ってきます。APS-C専用のレンズはフルサイズカメラでは使用できない・・・といった事もあるので、レンズを揃える際には注意が必要です。

メーカーによって互換性が有る物もあれば無い物もあるので、欲しいカメラのレンズラインナップと、今後の買い替えを視野に入れて考える必要があります。

〇ポイント4 使用用途を考える

自分がどんな場面でカメラを使いたくて、デジタル一眼カメラが欲しいのかを考えてみましょう。

綺麗な景色が撮りたい
夜景が撮りたい
子どもの成長を記録したい
いつでも持ち歩いて日常を撮りたい
旅行に持って行きたい

こんな感じで理由は色々あるでしょう。その中でも、どんな場面で使う事が多そうですか?

例えば、常に持ち歩いて日常の風景を撮りたいと思っているなら、コンパクトで軽量なミラーレス一眼カメラが良いかもしれません。荘厳な景色を三脚を使ってどっしり構えながら撮りたいと思っているのであれば、フルサイズの一眼レフが良いかもしれません。

重たいカメラを持ち歩くのに不安があるから軽量なカメラが良いな~と思っているのであれば、ミラーレス一眼カメラが良いかもしれません。

コンパクトなカメラが良いけど、センサーサイズは大きめが良いな・・・と思うのであれば、ミラーレス一眼カメラよりは少し大きいかもしれないけど、一眼レフカメラの中でも小型のもの選択するという手もあります。

子どもの運動会がメインだというのであれば、手振れ補正やシャッタースピード、連写性能の良さ・・・なんて部分をメインに考えるのも良いですね。

このように、デジタル一眼カメラが欲しくなる理由は人それぞれです。最初は「どうして自分はデジタル一眼カメラが欲しくなったのか」を考えて選ぶと良いと思います。

まとめ

カメラを選ぶポイントは色々ありますが、今回は初心者さんが知っておいた方がいい部分をピックアップしてみました。

デジタル一眼カメラを選ぶポイント

・一眼レフカメラかミラーレス一眼カメラか
・ファインダーの有無
・センサーサイズ
・レンズのラインナップ
・カメラの大きさや重さ
・自分の使用用途

あとは予算との相談でもありますね。

高価なカメラを購入しても自分が使いこなせなければ意味が無いですし、入門機と呼ばれる機種でも素敵な写真を撮っている人はたくさんいます。

色々と試してから自分の1台を購入するのも手です。最近はデジタル一眼カメラのレンタルをしている会社もあるようなので、そういったものを利用してから考えるのも良いかもしれません。

デジタル一眼カメラは高価なものですから、じっくり考えて自分に合った1台を選びたいですね。